【My Home その後のお話】

ライフサポートTENZYUさんより病院から自宅に患者さんを移送するご依頼をいただき
無事にご自宅へ帰り、大好きなご主人と笑顔で再会できたお話の続き…

横須賀に行く予定があり、TENZYUさんから
「少しだけ時間ちょうだい。Aさんがずっと橋本さんに会いたがっているんだよ」と。

Aさんのご自宅に到着し、ドアを開けるとお線香の香りが…
そっか、ダメだったんだ。
お父さん悲しんでいるかな。

そう思いながら部屋へ入ると
祭壇にはお父さんの遺影が…
あれ?お父さんが?

その傍のベットでは顔に布を当てたAさん。

聞けばAさんは昨日亡くなったと。
とても安らかなお顔で眠っているよう。

お父さんは会社での事故がきっかけで
何十年も車椅子の生活はしていたものの
病気もなく健康に過ごしていました。
A子さんがご自宅に戻ってきてから
「A子を見送るのは嫌だ!」
とずっと言っていたそうです。

A子さんが退院して2週間後ヘルパーさんが
訪ねるとお父さんは静かに寝ているように亡くなっていたそうです。

そしてその4日後、お父さんが亡くなったことを知らないままお葬式の日にA子さんが亡くなったそうです。

お父さんのお葬式のために集まっていたご親戚に見守られながら旅立ったとのことで最期も寂しくなかったし、きっとお父さんが今だよって教えてくれたのかもしれません。

自分の生命をコントールするみたいな
こんな奇跡みたいなお話があるのですね。

お子さんがいらっしゃらないお二人は
本当に仲良しだったのだなと。

お父さんはAさんが亡くなった後は姪御さんのいる福島へ行く予定でした。

私はこれから生きている事、好きな事ができること、大好きな人達がそばにいる事に感謝して毎日を後悔のないように過ごそうと思います。